病気を近づけない体のメンテナンス

のど<下>誤嚥を防ぐ3種類のトレーニング法 何歳からでもOK

写真はイメージ

 大手民間病院グループ「カマチグループ」のリハビリテーション関東統括本部長である稲川利光医師が言う。

「“ゴックン”という飲み込みの動作をするとき、喉頭が前上方に引き上げられ、喉頭蓋が気道の入り口を塞ぎます。このときに働く『舌骨上筋群』『舌骨下筋群』といった筋肉は、喉頭自体を支える役割も果たしているのですが、これらが衰えてくると、喉頭を持ち上げる力が弱くなるだけでなく、喉頭の位置も下がってきます。喉頭の位置が下がると、明らかにのど仏の位置も低くなります」

 喉頭の位置が下がり、同時に喉頭を持ち上げる力が弱くなると気道の入り口を塞ぐ喉頭蓋が閉まるのが遅れたり、閉まり切らなかったりということが起こる。すると飲食物や唾液が気道に入りやすくなり誤嚥の可能性が高まるのだ。顔を洗うときや歯を磨くときなどに鏡を見ていて、昔よりものど仏が下がってきたかもと感じたら要注意という。

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