新型コロナ 重症化を防ぐ最新知識

AZワクチン「血小板減少症を伴う血栓症」の対策は大丈夫なのか

安全基準は人によって異なる(C)日刊ゲンダイ

 厚労省は日本脳卒中学会、日本血栓止血学会が、診断・治療の手引を作成・公表しており、万一の場合の体制は整っていると言いたげだが、本当に大丈夫なのか?

 ちなみにアストラゼネカ製の接種後の血栓症関連事象について英国データでは次のように報告されている。

 1回目100万回接種について18~49歳は22.1件、50歳以上で11.2件。2回目では18~49歳で0.9件、50歳以上で1.8件。

 これは現在供給不足に陥っているファイザー製、モデルナ製ワクチンの不足分を補うため無理をしているのではないか。

 とはいえ既にアストラゼネカ製ワクチンの添付文書の改訂も進んでおり、アストラゼネカ製ワクチンの接種が始まるのは時間の問題だ。

 改訂の主なポイントは該当者に「毛細血管漏出症候群(CLS)の既往歴のある者」を加えるほか、「重要な基本的注意」の項に、血小板減少症、CLS、ギラン・バレー症候群に関する注意喚起を掲載。「副反応」には血小板減少も加えた。

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