今年こそ水虫を徹底して治したい ポイントは 「爪」にあり

爪白癬の治療は早ければ早い方が良い

 さらに、稀ではあるもののお尻や背中などに白癬菌が感染し、“カビ”が生えることも。

「爪白癬が進行すれば、爪が白く厚く変形し、見た目が悪くなり、体を支えてバランスを取るという足の爪の機能を十分に果たせなくなります」

 足白癬、爪白癬ともに高齢者ほど患者が多いが、爪白癬の悪化で冒頭のように転倒リスクが増せば寝たきりや認知症につながりやすくなる。

■最新治療薬の飲み薬の完治率は塗り薬の4倍高い

 繰り返しになるが、爪白癬の治療開始は早ければ早いほどいい。塗り薬と飲み薬がある。

「現在、塗り薬は2種類、飲み薬は3種類あります。塗り薬の場合、1年間塗り続けての完治率は15%ほど。一方、飲み薬は、2018年に承認された最新治療薬で約60%です。『これは塗り薬で対処できる』という一部の例を除き、私は飲み薬を第1選択にしています」

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