M医師はすぐにKさんの患者番号を電子カルテに入力してCT画像を確認し、言われました。
「肺がんかもしれませんね。こちらで診ますから、私の方に患者さんをどうぞ」
その日にこれからM医師にKさんを診察いただけることになり、私はホッとして自分の診察室に戻り、M医師あてに院内の依頼状を書きました。
そして、再びKさんを呼んで、まずは肺の問題を解決しなければならないこと、これから呼吸器内科専門のM医師が診てくれること、糖尿病については後日に栄養科での食事指導を受けることなどを説明しました。Kさんからは「がんでしょうか?」と聞かれました。私は「その疑いがあります。そのための詳しい検査をすることになると思います」と答えました。
M医師が診察した後のKさんのカルテを見ると、気管支鏡検査のため呼吸器内科に入院する予定となっていました。
がんと向き合い生きていく