コロナ後に「心不全死者4万人増」と学会が試算 心臓リハビリの重要性

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

「さらに今回のコロナ禍で、全国で心臓リハビリが7割ほど中止に追い込まれました。日本心臓リハビリテーション学会の試算では、心不全だけでも入院患者が年間12万人増え、死亡者が4万人増えると指摘しています」

 そこで、伊東医師が副理事長を務め、全国の医療機関の循環器専門医が役員に名を連ねる「NPO法人ジャパンハートクラブ」では「日本遠隔運動療法協会」と協力して、日本初のオンラインによる生活期心臓リハビリを7月から開始。心筋梗塞や狭心症、心臓弁膜症といった心臓病の治療を終えた患者の再発・再入院予防と、メタボや高血圧、糖尿病、脂質異常症といった心臓病のリスクを上げる生活習慣病進行予防が目的だ。

 なお、オンライン型の心臓リハビリと、施設通院型の心臓リハビリの有効性は同等と複数のメタ解析(科学的根拠の高い研究手法)の結果から有効性が示されている。

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