コロナ禍でも注目 最新医療テクノロジー

ブラッシング圧を自動で最適化するスマート電動歯ブラシ

「ソニッケアー9900プレステージ」
「ソニッケアー9900プレステージ」(提供写真)

 高性能化が進む「スマート電動歯ブラシ」。これまでの機種は、電動歯ブラシとスマホアプリをブルートゥースで接続して、磨き残しや磨きグセなどを画面表示してくれるものが主流だった。

 しかし、さらに進化を遂げたのが、「フィリップス・ジャパン」(東京都港区)が今年6月に発売した電動歯ブラシ「ソニッケアー」シリーズの最上位機種「ソニッケアー9900プレステージ」。

 キモとなるのは独自の「Sense(センス)IQテクノロジー」を搭載していることだが、どんな技術なのか。同社・パーソナルヘルス事業部の佐々木栄美さんが説明する。

「これまでの電動歯ブラシは、磨き方が悪いとアプリやランプで知らせてくれますが、ブラッシング圧などは自分で調節する必要がありました。一方、センスIQテクノロジーは、ブラッシングの圧力や動き、範囲を最大で毎秒100回感知して、ブラッシングの強度を自動で最適化してくれます。ですから、使用者は設定に迷うことなく、ブラシを歯に当てて動かしているだけでいいのです」

 このIQテクノロジーは同社が今年に入って発売した電動シェーバーやヘアドライヤーにも搭載されており、電動歯ブラシが第3弾となる。また、最適な磨き方に慣れてきたら、磨くときにアプリを起動しなくてもいい。ブルートゥースが届く範囲にスマホがあれば、自動同期機能によってアプリ内の歯磨きデータが最新に更新されるという。

高機能ブラシヘッド
高機能ブラシヘッド(提供写真)
ブラシヘッドは全用途をカバー

 もう一つ大きく進化したのはブラシヘッドだ。従来の電動ブラシは、本体(手で持つ部分)とブラシ部分が脱着式になっていて、「歯垢(しこう)除去」「ステイン(着色)除去」「歯茎ケア」と用途に合わせてブラシヘッドを使い分けていた。

 ソニッケアー9900プレステージに採用されている「プレミアムオールインワンブラシヘッド」は、これ1本でこれらすべての用途に使えるように開発された高機能ブラシヘッドだ。

「プレミアムオールインワンブラシヘッドは、大規模な研究結果の集大成です。1000パターン以上のコンピューターシミュレーションを経て開発され、ソニッケアー史上初めてブラシに角度をつけた形状をしています。これにより手磨きの最大20倍の歯垢を除去し、2日間で最大2倍のステインを除去することが可能になりました」

 ソニッケアー9900プレステージの価格はオープンだが、実勢価格は税込みで4万5540円。

 ブラシヘッドの交換は3カ月が目安で、プレミアムオールインワンブラシヘッド(3本組)の実勢価格は税込み4950円だ。

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