7月30日までにワクチン接種後死亡919事例と厚労省が明らかに…前回報告から168件増

新型コロナウイルスワクチン接種の様子
新型コロナウイルスワクチン接種の様子(C)共同通信社

 厚生労働省は4日、新型コロナワクチン接種後に死亡した事例が7月30日までに919件に上ったことを明らかにした。同日開催の新型コロナワクチンの副反応を検討する専門家の合同部会に報告した。7月21日の前回報告では751件で、168件増えたことになる。

 919件の内訳は、米ファイザー社製接種後に死亡した912事例、米モデルナ社製7件。2月17日から接種がスタートしたファイザー社製は7月25日までに828件、26日から30日までに84件の報告があった。5月22日から接種が始まった米モデルナ社製は25日までに6件、26日から30日までに新たに1件が報告された。

 専門家の評価は、米ファイザー社製が25日までの828件を対象に行われ、因果関係評価αβγのうち「β」(ワクチンと死亡との因果関係が認められないもの)3件、「γ」(情報不足等によりワクチンと死亡との因果関係が評価できないもの)825件。米モデルナ社製は25日までの6件について行われ、いずれも「γ」だった。

■医療機関からの副反応疑い2万105件のうち「関連あり」は3338件

 7月25日現在で予防接種法に基づく医療機関からの副反応疑い報告数は2万105件(ファイザー社製1万9202件、モデルナ社製903件)、うち重症報告数は3338件(ファイザー社製3254件、モデルナ社製84件)だった。このうち医療機関がワクチン接種と関連ありとした報告件数は、副反応疑いが1万2599件(ファイザー社製1万2185件、モデルナ社製414件)、重篤報告数は1606件(ファイザー社製1557件、モデルナ社製49件)だった。推定接種回数は7413万7348回で、医療機関が報告したアナフィラキシーは1990件(ファイザー社製1887件、モデルナ社製103件)となった。

 医療機関からの副反応疑い報告件数における性別はファイザー社製が男性4197件(うち重篤1023件)、女性1万4961件(同2223件)、不明44件(同0件)で、モデルナ社製が男性350件(42件)、女性549件(42件)、不明4件(0件)だった。 副反応疑いを年齢別に見ると、ファイザー社製は40~49歳の4502件が最も多く、30~39歳の3575件、20~29歳の3028件が続いた。一方、モデルナ社製は20~29歳の279件が最も多く、30~39歳の134件、40~49歳の129件となった。

 重篤報告数は多い順にファイザー社製は80歳以上951件、70~79歳525件、40~49歳455件、モデルナ社製は20~29歳19件、50~59歳13件、60~69歳12件だった。

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