こういったいくつもの理論に対してきちんとした科学的な裏付けが揃ってくれば、心臓疾患の予防や治療に大いに役立つでしょう。たとえば、噛む力が強い人と弱い人それぞれのバイオマーカーを測定してどんな時にどのように動いているかを調査する。噛む力に応じて咀嚼のスピード、作業効率、食事量、食事内容にどのような変化があって、それが心臓に対してどのような影響を与えるのかデータを蓄積していく。噛む力と心臓疾患の関係をはっきりさせるには、そうした研究や調査の積み重ねが必要で、それによって得られた知見が適切な医療につながっていきます。
噛む力や歯と心臓の関係について、今後のさらなる研究に期待しています。
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上皇の執刀医「心臓病はここまで治せる」