「マスクの中で熱がこもりやすくなるばかりでなく、マスクをすることで呼吸回数が減り、呼気からの放熱がしにくくなるからです」
では、熱中症から身を守るにはどうしたらいいのか?
「とにかく、こまめに水を飲むことです。お茶やコーヒーなどは利尿作用があるものもあり、熱中症対策の水分補給に適していないものもあります。当然ですが、ビールやお酒は熱中症対策にはなりません。経口補水液は念のため冷蔵庫に入れておくのはいいですが熱中症の症状が出てきたときや大汗をかいたときなどに飲めばよく、普段は水で問題ありません。暑さを感じにくい高齢者は、例えば1時間に1回など時間を決めて水分を補給するといいでしょう」
クーラーは暑くなったらつけるのではなく、温度計を見て、室温が25度以上になったら使用を検討し、28度を超えたら必ず使用する。気温が高い日は寝るときもクーラーを使いたい。