そこで地図を確認すると、成城地区は多摩川の支流である野川と仙川に挟まれた土地であることが分かります。その地で生まれ育った知り合いに聞いたところ、野川も仙川も、60年代まではホタルが普通に飛び交っていたそうです。それより前の50年代なら、文字通りの清流だったことでしょう。つまり2つの清流に挟まれた土地だったからこそ、女学生たちが「成城足」に悩まされていたわけですし、都内にもそんな場所が残っていた証拠にもなります。
■唾液には鎮痛作用がありかじられてもすぐには気づかない
ブヨによる痒みの原因は、彼らの唾液に含まれるタンパク質成分によるアレルギー反応です。ブヨの唾液には、鎮痛作用の成分が含まれているため、刺されても(かじられても)すぐには気づきません。また傷口からの出血が止まらないように、血液凝固を阻止する成分も含まれています。それらに対するアレルギー反応で、痒くなるのです。その点、蚊刺症と共通しています。
あなたを狙う「有毒」動物