このように、喫煙や病巣感染、金属アレルギーなど要因が分かっている場合は、その要因を取り除くようにし、軽度であれば外用療法を用います。主には、ステロイド軟膏や活性型ビタミンD軟膏、紫外線療法も効果が高い治療法です。
重度の場合は生物学的製剤という注射を使うこともあります。効果は高いものの、値段が高いのが難点。いずれの治療も保険適用となります。
問題は、患者さんが自分の症状が掌蹠膿疱症だと認識せずに放置している場合です。
最初は手のひらや足の裏が赤くなる程度ですが、悪化すると、前述のように肋骨痛や関節痛が表れます。放置期間が長くなると、歩けないほどの疼痛に悩まされる方もいます。
掌蹠膿疱症と骨の痛みに関連があることは患者さんも想像できず、主治医に申告していないこともあります。そのため原因が突き止められないまま、骨の痛みが悪化してしまうこともあるのです。
今、複数の治験が進行しており、治療の選択肢が広がることが期待されます。手足に水膨れができているが、なかなか改善しないという方はぜひ、専門医を訪ねてみてください。
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