ワクチン接種後の死亡事例は本当に「まれなケース」なのか? 7/17~7/30で170件

ワクチン接種との関連は?(代表撮影)

 また、ワクチン接種後死亡事例では高血圧の薬の服用者が多く、死因も高血圧が発症リスクとされる「脳出血」「脳梗塞」「くも膜下出血」「大動脈解離」などが目立つ。

 ワクチン接種で助かる大勢の命があるのだから、ある一定期間を切り取り、ワクチン接種後の死亡事例報告数と感染後の死亡事例報告数を単純比較することに意味があるのか、という意見もあるだろう。とはいえ、現場の医療関係者が報告すべきと考えた件数が1000件に迫ってもなお、「ワクチンは積極的により多くの人が打つべき」と主張するのであれば、ワクチン接種でどれだけの命が助かっており、ワクチン接種がいかに安全であるか、などを科学的根拠を明示しながら今まで以上にわかりやすく説明する必要があるのではないか。

 政府は2月17日以降、1億回以上接種し、そのデータを集積している。少なくともどのような人はワクチン接種のリスクがあるか、示せるはずだ。

 今後は仕事を持つ現役世代が接種の中心になる以上、接種後1週間~10日間は激しい運動を避けて安静にしておくべきとか、高血圧で緊張を強いられる人(ドライバーら)はとくに注意すべきなど、より具体的アドバイスをすべきではないか。

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