独白 愉快な“病人”たち

肺がんで余命宣告され…俳優・御木裕さんが克服までを語る「目が覚めたら医者が3人深刻な顔を」

御木裕さん(C)日刊ゲンダイ

 いろいろな高額医療を勧めてくれる人もいたけれど、大金をかけて治そうとはまったく思わなかった。だから僕は主治医の言う通りの治療をしただけ。周りがいろいろ言う中で僕がそれを選んだのは、昔から「医者と僧侶は大事にしろ」と言われてきたから。それだけは守ろうと思ったまでのことだよ。

 ただ一つ勧められた、はなびら茸のサプリメントは唯一、治療中から飲んだし、今も継続している。もちろん主治医も成分を調べてOKを出してくれた。なぜそれだけ受け入れたかというと、値段が1カ月分3万円ぐらいで手頃だったのと、そのはなびら茸を作っている人物の志に共感したから。そして実際、僕が元気になったのはこれのおかげもあると思えた。宣伝するつもりはないけれど、今後は広めたいとも考えている。僕は命をいただいたから、人を救いたいと思っているんだ。

 僕は酒もたばこもやめていない。良くないと言われるけど、今何も問題ない。多くの知り合いが、がんになって酒やたばこをやめたけど、結局は余命より早くあの世に持っていかれるのを見てきたからね。医者の言うことはだいたい従うけど、酒とたばこはやめないと決めていたんだ。

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