進化する糖尿病治療法

1週間具だくさんアレンジスープで飽きずにおいしく認知症対策

さまざまな食品をバランス良く取ることが大事(C)日刊ゲンダイ

 水曜日は、豆乳を足してクリーミーなスープに。野菜が足りなくなってきたら、その都度、手でちぎったり、料理バサミで切れるような野菜を追加する。

 木曜日は、トマトやトマト缶を投入、味がガラリと変化して飽きない。そして金曜日は、カレールーを入れてカレーに。

 野菜は加熱すれば一度にたくさん取れる。スープは豚肉、鶏肉、牛肉、何でも合いますし、サバ缶やイワシ缶を入れてもいい。

 この男性は、「1週間具だくさんアレンジスープ」で野菜不足を補うように努めているとか。納豆や卵、豆腐、料理が面倒なら市販の総菜を何品か付ければ、立派な定食になります。

 糖尿病の人は認知症になりやすいことが分かっています。認知症対策の食の“改革”を始めてもらえればと思います。

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坂本昌也

坂本昌也

専門は糖尿病治療と心血管内分泌学。1970年、東京都港区生まれ。東京慈恵会医科大学卒。東京大学、千葉大学で心臓の研究を経て、現在では糖尿病患者の予防医学の観点から臨床・基礎研究を続けている。日本糖尿病学会、日本高血圧学会、日本内分泌学会の専門医・指導医・評議員を務める。

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