「大事なのは学校と家庭とどちらが新型コロナを防ぐ力があるか、です。家庭ごとに新型コロナへの感染予防対策の意識が異なり、必ずしも子供が家庭にいることが安全とは言えないのではないでしょうか。学校は少なくともどんな感染対策をしたらいいか、わかっています。しかし、家庭では必ずしもそうとは限らない。私が聞いた例では、感染の自覚のない娘さんがマスクなしで料理を作り、それを食べなかった長男以外の家族全員がうつったそうです。そういう事例を聞くと、改めて感染対策の基本の大切さを実感します。ですから、いまは子供を学校に通わせることで子供に感染対策の基本の徹底を意識させると同時に、20~40代が中心の保護者に対して子供経由で感染対策を啓発する。その意味でも私は通常通り学校授業を行うべきだと考えています」
■デルタ株のせいにして感染対策を見失ってはいけない
新型コロナ 重症化を防ぐ最新知識