平均で7.7年間にわたる追跡調査の結果、死亡リスクは1日の座位時間が5時間未満と比べて、7~9時間未満で20%、9時間以上で54%、統計的にも有意に増加しました。特に高血圧や糖尿病、脂質異常症の人ではリスクが増加していました。
また、死亡リスクの増加は、余暇時間の運動量が多い人ほど減少する傾向にありましたが、運動量が最も多い集団でも、座位時間が2時間増えるごとに死亡リスクが13%増加しました。
座位時間が長いことによる死亡リスクの増加は、余暇時間に運動を積極的に行ったとしても、十分には抑制されない可能性が示されています。座位姿勢をこまめに中断しながら、適度に体を動かすことが大切かもしれません。
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