科学が証明!ストレス解消法

温かい飲み物を持つと脳の前頭前野が活性化しポジティブに

写真はイメージ

 人間関係は想像している以上に複雑です。「この人、苦手だな」と感じてしまえば、その瞬間から苦手意識が芽生え、その人との関係性は向上しづらくなってしまいます。一方、自分と気が合う人とだけで人間関係や仕事を続けていると、居心地の良さこそあるかもしれませんが、刺激が足りずに井の中の蛙(かわず)になってしまう可能性も否めません。

 どうしても苦手な人とは付き合う必要はありません。しかし、好きか嫌いか判別できない段階においては、なるべくフラットな目線を持って他者と接した方が、視野も可能性も広がるはずです。

 誰かと話し合いをしたり、打ち合わせをしたりする――。その際に覚えておきたいのが、「温かいものに触れる」。

 ささいなテクニックかもしれませんが、「冷たい飲み物が入ったカップを持つときと比べて、温かい飲み物が入ったカップを持って接したときの方が他者をより温かい人物であると評価する」とは、米国のコロラド大学のウィリアムズとエール大学のバーグの研究(2008年)です。

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堀田秀吾

堀田秀吾

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

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