この研究は、世界的に権威を持つ学術雑誌のひとつ「サイエンス」で発表されたもの。実験では、41人の被験者に温かいコーヒー、あるいは冷たいコーヒーを持たせた後、質問用紙に書かれた人物についての評価を行ってもらいました。
その結果、温かいコーヒーを持っていた人の方が、その人物に対して好意的な印象を述べ、「優しい」「配慮がある」といった、文字通り“温かい”評価をする傾向にあったのです。この実験は、コーヒーを飲むとカフェインの摂取など個体差が出てしまうため、あくまで触っているだけという条件下で行われました。つまり、雑談やミーティングのときに温かい飲み物を手にしているだけで嫌な気分が減少し、ポジティブな態度を取る傾向が強くなる……、すなわち他者と対峙する際に、心に余裕を持ちやすくなるわけです。
また、53人の被験者に「新製品の評価」と称して、温かいパッドあるいは冷たいパッドを手渡して評価してもらい、ギフトを選んでもらうという実験も行いました。
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