時間栄養学と旬の食材

しらすは夜に食べるとカルシウムを効率的に摂取できる

しらす

 ほかにも、注目したい栄養素が含まれています。まずは骨や歯の形成を促進するカルシウムです。生しらす72.8グラム(およそ1皿)当たり、カルシウムの含有は約36.31ミリグラムです。

 半乾燥しらすの場合、同量当たり約378ミリグラムのカルシウムを含み、その量は生しらすの約10倍にもなります。

 ただ、実は72.8グラムというのはかなりの量です。一般的に大さじ1杯のしらす干しが4グラム程度。献立にもよりますが、大さじ2杯程度のレシピが多い印象ですので、カルシウム摂取量としては同量、もしくは少し多く取れる程度に考えておくとよいかもしれません。

 そして、カルシウムとともに摂取することで、骨や歯をより丈夫にすることが期待できるビタミンDは、生しらす100グラム当たり6.7マイクログラム、半乾燥しらすには同61マイクログラムが含まれています。

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古谷彰子

古谷彰子

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

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