受験生とその家族が知っておきたいコロナワクチンの基礎知識 接種のタイミングは?

写真はイメージ(C)PIXTA

 16歳以上を対象とした海外6カ国の臨床試験の内容も公開されている。2回接種後7日目での有効率は、新型コロナの感染歴がない場合で95%、感染歴を問わない場合で94.6%だった。

 モデルナ社製は12~17歳の健康な人を対象にした海外データが公開されている。2139人のワクチン接種群と、1042人の偽薬接種群とで発症がどの程度抑制できるかを2回目接種後14日目で比較したところ、新型コロナ感染歴のない人は100%の有効率が確認された。このとき偽薬接種群からは4人の感染者が出たという。また、2回目接種から28日目の血清中の中和抗体量の増加が確認され、18~25歳のそれと比較しても劣っていなかった。

 福島県相馬市では12歳以上の中高生約3万人の86%が2回接種を完了している。高校生(15~18歳)への調査では、接種後に、発熱、頭痛、倦怠感などの副反応はあったものの重症化したものはなく、2~3日で回復したという。ただし、2回目接種後に37.5度以上の発熱があったとの回答が全体の56%で、頭痛とともに市職員(20~60代)の場合の回答よりも多かった。

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