新型コロナワクチンの疑問に答える

2回を超えるワクチン接種に問題はないのか 人体への影響は?

12~18歳の子どもを対象に行われたワクチン接種を受ける男子生徒.(C)共同通信社

【Q】デルタ株の拡大で子供の感染が急増している。米国でも秋以降は12歳未満の接種が可能だ。子供のワクチンの副反応はどのようなものか。大人との違いは?

【A】「米国の報告では、大人も子供も副反応の頻度、重症度などに差はないとされています。それなのに子供の接種が遅かったのは、当初流行したアルファ株などのウイルスに感染する例があまりなかったためでしょう。しかし、デルタ株が主流になって子供にも感染が広がった。それで打った方がいいという見解が形成されていくのですが、安全だという臨床データがあまりなかったので、インフルエンザなど他のワクチン実績で副反応を想定できる12歳以上を対象にしていたのです」

【Q】ワクチン接種後も感染するブレークスルーが増えているが、本当に普通の暮らしに戻れるのか

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奥田研爾

奥田研爾

1971年横浜市立大学医学部を卒業後、米国ワシントン大学遺伝学教室、ハーバード大学医学部助教授、デューク大客員教授、スイスのバーゼル免疫研究所客員研究員として勤務。2001年横浜市立大学副学長、10年から名誉教授。12年にはワクチン研究所を併設した奥田内科院長。元日本エイズ学会理事など。著書に「この『感染症』が人類を滅ぼす」(幻冬舎)、「感染症専門医が教える新型コロナウイルス終息へのシナリオ」(主婦の友社)、「ワクチン接種の不安が消える コロナワクチン114の疑問にすべて答えます」(発行:日刊現代/発売:講談社)のほか、新刊「コロナ禍は序章に過ぎない!新パンデミックは必ず人類を襲う」(発行:日刊現代/発売:講談社)が8月に発売される。

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