それにつれ最初は拒否感の強かった患者さんも徐々に自分のことを話すようになり、次第に心を開いてもらえるように。やがては私たちに感謝の言葉を口にするほどまでになり、今も元気に過ごされています。
そんな患者さんの変化の様子を、いつも訪問しているチームから毎夕のミーティングで知ることができました。
診療パートナー「ゼリーは?」
患者「あー、うれしい。欲張り婆さんだね。うふふ。どうしてこんなに親切にしてくれるの? うれしい。医師不足の時代に、ありがとうね」
診療パートナー「元気になりましょうね」
このように何げない患者さんの日常を取り戻すこともまた、在宅医療に求められている役目だと考えています。
最期は自宅で迎えたい 知っておきたいこと