病気を近づけない体のメンテナンス

腸<下>お風呂で行うワンランク上の「腸ストレッチ」消化器内科の名医が教える

便秘がない人の方が長寿(写真はイメージ)

 もっと簡単な腸ストレッチは腰から腹部をひねるツイストを1~2分程度行うやり方だ。右側にたまったガスが左側(肛門に近い方)に移動しやすくなる。そして、時間的に余裕ができたときに、トイレに行ってガスを排出する。もしガスが抜けにくいようなら、シャワートイレで少しだけ肛門を刺激するとガスが抜けやすくなるという。

 最もガスが抜けやすいのは入浴時。ぬるめのお湯(38~41度ぐらい)にゆっくり漬かると、腸をつかさどる副交感神経の働きが活発になり、腸がリラックスするからだ。このときも腹部を右手のひらで右側から左側へプッシュする。ある程度お腹の左側へガスがたまったら、左上腹部から左下腹部へプッシュする。

「入浴時に腸ストレッチと併用するとさらに効果が高まるのが、エッセンシャルオイル(精油)を使うアロマバスです。ぬるめの湯に漬かるだけでも副交感神経の働きが促進されますが、そこにハーブの芳香成分が凝縮されたアロマで心地良い香りをたてると、アロマセラピー効果でさらに副交感神経の働きが高まり、腸がリラックスします」

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