海外のデータが日本人にそのまま当てはまらない可能性はあるとはいえ、これら複数の研究結果を見逃すわけにはいきません。「血圧がちょっとだけ高い」であっても、腎臓病を発症しないために、対策が必要なことが理解できたでしょうか?
■「フォシーガ」が欧州で承認される
ところでつい先日、2型糖尿病の治療薬であるSGLT2阻害薬のひとつ、フォシーガ(一般名ダパグリフロジン)が、SGLT2阻害薬としては初めて、2型糖尿病の有無にかかわらず、慢性腎臓病の治療薬として欧州で承認されました。
SGLT2阻害薬は、腎臓にある膜タンパク質SGLT2の働きを抑制するもの。
食事から摂取した糖質を尿の中に排泄するのを促し、体外に排出する効果があります。体重減少効果が大きいのが特徴で、単剤服用の場合は低血糖も起こしにくい薬です。
進化する糖尿病治療法