新型コロナ 重症化を防ぐ最新知識

10代のコロナ感染者が急増 子供へのワクチン接種「メリット」と「デメリット」を考える

かかりつけ医等に相談しながら慎重に判断を(C)共同通信社

 問題は心筋炎だ。感染者の0.146%に認められるとCDCは先月31日に声明を出した。通常の心筋炎の発症率は0.009%のため、新型コロナウイルス感染は心筋炎の発症率を16倍高くする可能性がある。一般的な心筋炎に比べて16歳から39歳の感染者は7倍増加するとされるが、16歳未満と75歳以上ではそれが30倍以上高くなると報告されている。

 後遺症リスクはどうか。

 昨年3月から11月までに新型コロナを発症した、18歳以下の患者129人(平均年齢11歳、48.1%が女性)を追跡したイタリアの研究によると、不眠(18.6%)、胸痛や胸部圧迫感(14.7%)、鼻づまりや鼻水(12.4%)、疲労感(10.8%)、筋肉痛(10.1%)、頭痛(10.1%)、関節痛(6.9%)、集中力の低下(10.1%)などの症状があり、4カ月後では1種類以上の後遺症に悩む人が半数以上いたと報告している。

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