どこに刺激を加えるかは、柯尚志医師が構築した1万例以上の臨床経験データから決まっている。
たとえば脊柱管狭窄症は、整形外科領域の診断では腰椎の4番と5番が狭窄し血流が悪くなっていることが多い。
遠絡療法では、前出の通り1万例以上の臨床経験データから腕に刺激を加え、生体の流れを良くし、結果的に腰椎の4番、5番の血流を良くする。
「一般的な腰痛であれば、1回約30分の施術で70~80%ほどの痛みが消失します。再び痛みが出てくるケースでも、遠絡療法を繰り返し受けているうちに痛みがない期間が長くなり、最終的に痛みの消失が期待できます」
慢性的な腰痛があると、痛みのために体を動かさないなどの精神的ストレスが続き、痛みを抑制する脳のシステムが過敏になって、さらに腰痛を強く感じるケースがある。遠絡療法は、この改善にも役立つという。