こうした中でショックだったのは、フロリダ州マイアミデード郡の公立校で8月中旬以降、13人の先生や学校職員が次々に亡くなったというニュースです。フロリダ州は同じ南部のテキサス州と並び、共和党知事と州政府がマスクやワクチンの義務付けに反対し、特に学校でのマスクの義務付けを禁止。違反した自治体への予算カットなどを示唆してきました。しかし多くの学区ではそれに反発、独自にマスクを義務付け激しい論争となっています。
マイアミデード郡の学校職員の85%はワクチン接種を終えていますが、これまでに亡くなった職員全員が未接種だったと報告され、ワクチンに関するネガティブな情報蔓延の犠牲になったと考えられています。
11歳以下の子供はまだワクチンを打てない状況下で、対面授業を続けるためにも、新たなウイルスの変異を防ぐためにも、感染防止が急務とされています。そんな中、アメリカではワクチン耐性を持つかもしれないとされるミュー株が全米の49州で発見され、新たな脅威となっています。
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