時間栄養学と旬の食材

梨は夜に食べたい 血糖値への影響が少なく疲労回復効果あり

 アミノ酸の一種であるアスパラギン酸も、梨に含まれる栄養素のひとつです。筋肉や体全体をつくるために必要です。糖質を有効活用してくれるので、エネルギーを生みやすく疲労回復に役立ちます。

 血糖値を上げにくく、疲労回復してくれるのであれば、夜に食べたい食材といえるでしょう。ただし、梨はその水分の多さから体を冷やす食材とされ、夏バテ予防にも使われます。夜食べる際は、一緒に温かいお茶などと取ったり、フライパンで軽くソテーして食べるとよいでしょう。

 また、タンパク質を分解してくれる酵素であるプロテアーゼも含まれているので、肉などの調理に最適。硬いお肉もジューシーに軟らかくしてくれます。夜に食べる際、そのまま食べるのもよいですが、すりおろして焼く前のお肉につける方法もあるので、ぜひ試してみてください。

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古谷彰子

古谷彰子

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

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