ワクチン接種と治療法の整備が進み、重症化での入院や死亡が減っている=新型コロナ最前線

重症患者は減っている(C)共同通信社

 ただ、入院対象はベッド数の不足などから絞られ、酸素飽和度が90%程度まで下回るなど「すぐに入院しなければ死亡するリスクが高い」と保健所から判断されたケースに限られていた。

「しかし、感染がピークアウトした9月22日時点では、ハイリスクとされている感染者は5人まで減っています。そのため今はリストアップされた時点で入院対象になります。リストアップされていなかった感染者が自宅療養中に症状が進み、飛び込みで受診して入院になるケースを含めても、当院に入院される患者さんは1日に1人か2人程度と減少傾向です。ワクチン接種後の感染者がハイリスク患者としてリストアップされることもありますが、酸素投与は必要とせず寛解されています。一部、ワクチン接種後に感染して隔離目的で入院された方はいましたが、呼吸状態は悪化せず、速やかに退院されていたことを考えても、ワクチンの効果は明らかです」

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