進化する糖尿病治療法

子供に頼れないから…老親が健康維持のためにやっていること

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 さて、現在。Aさんも弟さんも結婚し東京に住んでいます。ご両親は「娘、息子には頼れない。何かあっても自分たちで対処しなければ」と腹をくくっている様子。だからか、日頃から非常に健康に気を配った生活を送っているそうです。

 ご両親は毎朝、6時前後に起床。顔を洗って身支度を整えたら、6時30分から始まるNHKのラジオ体操に合わせて体を動かします。その後は「ゴキブリ体操」という体操を実施。Aさんが「ゴキブリ体操って?」と両親に尋ねると、「ひっくり返って足をばたつかせているゴキブリみたいに両手両足をバタバタさせるねん。テレビで見て、ラジオ体操の後にやるようになってん」。

 Aさんがネットで見つけた「ゴリラ体操(ゴリラになったつもりで、中腰の姿勢でひざを曲げ伸ばししたり、ウエストをねじる)」も良さそうと伝えると、さっそくゴリラ体操も日課に。

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坂本昌也

坂本昌也

専門は糖尿病治療と心血管内分泌学。1970年、東京都港区生まれ。東京慈恵会医科大学卒。東京大学、千葉大学で心臓の研究を経て、現在では糖尿病患者の予防医学の観点から臨床・基礎研究を続けている。日本糖尿病学会、日本高血圧学会、日本内分泌学会の専門医・指導医・評議員を務める。

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