進化する糖尿病治療法

子供に頼れないから…老親が健康維持のためにやっていること

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 T雄さんは無口ではあるものの、定年退職後はふとしたことで再会した小学校の同級生たちと、日中なら何時間でも1000円というスナックでカラオケの会を定期的に開いており、K子さんはスポーツジムの友達と喫茶店でお茶を飲みながらおしゃべり会(コロナ禍の今はオンラインで)。

「私たち子供が巣立ってからは、両親ともに友達との交流も多い。また、夫婦で格安バスツアーなどにも出掛けたりして楽しそう。運動や食事に加え、楽しく暮らすのが、健康で長生きする秘訣かもしれません。ひとつでもいいから取り入れたいと思います」(Aさん)

 コロナ禍でさまざまなことが実施できません。だからこそ、長続きすることをひとつでも実施するといいですね。

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坂本昌也

坂本昌也

専門は糖尿病治療と心血管内分泌学。1970年、東京都港区生まれ。東京慈恵会医科大学卒。東京大学、千葉大学で心臓の研究を経て、現在では糖尿病患者の予防医学の観点から臨床・基礎研究を続けている。日本糖尿病学会、日本高血圧学会、日本内分泌学会の専門医・指導医・評議員を務める。

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