歯周病対策の歯磨きは1日1回でいい バイオフィルムを破壊

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

「バイオフィルムが歯石になるまで2~3日かかります。歯石になるとプロの手を借りなければ落とせませんが、バイオフィルムの段階なら自分で対応できる。歯石になる前に、1日1回の歯磨きでバイオフィルムを破壊するのです」

 バイオフィルムは台所の三角コーナーのヌルヌルに例えられる。あれは水を流した程度では落ちず、タワシなどでこすらなくてはならない。バイオフィルムも同様で、歯ブラシで念入りにこすらなければ破壊できない。

「チャチャチャッと簡単に歯磨きを済ますのでは、歯周病対策になりません。『1日1回でいい。時間を十分に取れるタイミングで』と言うのは、そのためです」

■虫歯対策には毎食後に「チャチャチャッ歯磨き」

 一方、虫歯対策ではチャチャチャッとした歯磨きも有効。食後、口腔内が酸性に傾き、虫歯菌が活動しやすい環境になるが、歯磨きをすぐすることで、速やかに中和される。虫歯がよりできやすい小学生くらいまでは、毎食後の「チャチャチャッ歯磨き」を。もちろん毎食後、念入りに磨ければなおいい。

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