歯周病対策の歯磨きは1日1回でいい バイオフィルムを破壊

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

「虫歯対策で見落としがちなのが、70代くらいからの高齢者です。この年代は唾液の分泌量が少ない。唾液は口腔内のpH緩衝作用や自浄作用、抗菌作用などがあり、歯周病に対してもそうですが、虫歯に対しても抑制効果があります。つまり唾液が少ないということは、歯周病、虫歯ともになりやすい」

 1日1回の念入りな歯磨きに加え、毎食後の歯磨きも必要。一般的に唾液の分泌量が少なくなるのは高齢になってからだが、コロナのストレス、在宅勤務やマスク生活による会話の減少は唾液の分泌量を少なくする。若い世代でも口の中が乾き気味であれば、毎食後の歯磨きも取り入れたい。

 虫歯対策としては、歯磨き粉の選び方も重要。

「以前は、歯磨き粉を多く使うと歯磨きがぞんざいになりかねないので、少なめにと言われていました。現在は、虫歯予防になるフッ素が含まれている歯磨き粉を十分量使い、すすぎも軽めに。フッ素は『PPM』として表記されており、PPM1450のものを選ぶといいでしょう」

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