時間栄養学と旬の食材

ルッコラは骨を強くして貧血も防ぐ 血糖値が高い人にも良し

ルッコラ(C)日刊ゲンダイ

 また、抗酸化作用が強く体の機能を正常な状態にしてくれる、ビタミンEやβカロテン(ビタミンA)も含まれます。これらは脂溶性ビタミンと呼ばれ、油と一緒に調理することで吸収力が高まります。サラダに使うならオイル入りのドレッシングをかけたり、肉料理と一緒に食べるのは大変効率的な取り方といえるでしょう。

 最近、ルッコラに含まれるアリルイソチオシアネートという辛味成分も注目されています。大根やわさび、カラシの辛味成分と同じもので、高い抗菌作用や抗酸化作用、肝機能の向上などが報告されているのです。

 時間栄養学的にみるとどうでしょう。ルッコラの糖質量はレタスや水菜と比べて、野菜の中でも低いことが分かっています。夜は血糖値がより上がりやすい時間帯ですし、夕食後の高血糖は良質な睡眠を妨げます。ぜひ、夕飯に取り入れてみてはいかがでしょうか。

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古谷彰子

古谷彰子

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

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