コロナ収束への道<1>「いまこそ2類から5類に落とすべき」

「MYメディカルクリニック」の笹倉渉院長(提供写真)

 大学病院での勤務経験がある笹倉院長は、大病院の最新情報を把握することが、円滑な患者支援、医療連携につながるとして、いまも週1回、渋谷区内の拠点病院で外勤を続けている。

「5類に落とさないと危ない」と危機感を募らせるのは、大病院とクリニックの両方の視点でコロナ対策を見てきたからだ。

「いまは開業医が大病院と連携を強化したくても、2類である新型コロナ患者さんの直接連携はできません。コロナ陽性発生届を出し、あとは保健所主導で動くからです。目の前に重症化した新型コロナの患者さんがいれば、すぐに病院に電話して受け入れ可能か聞きたい。しかし2類指定では動けないのです。5類になれば、開業医も重症化しそうな危ない患者さんを直接大病院へ送るという従来通りのトリアージ機能を果たし、治療に参加できる。むろんしっかり感染対策をしたうえですが、医師も看護師も医療連携も動きやすくなるのです」

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