新型コロナ治療で使われるステロイド薬は早期に使うと逆効果 医師が解説

ステロイド薬のデキサメタゾン(C)Cadu Rolim/Fotoarena via ZUMA Press/共同通信イメージズ

 現在、厚労省は自宅療養中のコロナ患者の症状悪化に備え、ステロイド薬を在宅で服用できるようにしている。しかし、これが逆効果になる懸念も指摘されている。

「コロナの自宅療養者が増えた時期から、東京都は『ファストドクター』などの医師派遣会社と提携し、往診医を増やしていますが、新型コロナウイルス感染症の治療経験があり、病態に理解のある医師は非常に限られています。患者さんの安全や安心を守る意味で意義のある体制ですが、一部ではとくに注意することなく急変に備えて早めにステロイド薬を出す医師がいることが問題視されています。ウイルス量が多い初期にステロイド薬を服用すると、かえって悪化させる恐れがあることをあらためて周知するべきです」

 万一に備え、コロナ治療薬について確認しておきたい。

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