独白 愉快な“病人”たち

今もお腹に人工メッシュが…猫ひろしさん「鼠径ヘルニア」を振り返る

猫ひろしさん(提供写真)

 ただ、そのときの新聞記事は、偶然にもダチョウ倶楽部さんの映画の記者発表と並んで報じられ、「脱腸」と「ダチョウ」、「ニャー」と「ヤー」が絶妙に融合していて面白かったんです。いまもしっかり保管してあります。

 人間の体は左右あるので、左脚の付け根で一度起これば、右脚側でも起こる可能性があると言われています。今のところは何もないですけど、自分を過信してはいけないと思いました。

 体は丈夫な方だと思っていましたし、怖がりなので健診も定期的に受けて41歳まで何事もなくきたので、どこかで「自分は大丈夫だ。特別だ」と思っていたところがありました。でも41歳って厄年でしょう? それまで厄年なんてまったく信じていなかったのに、そこから信じるようになりました。やっぱり、人はこのくらいの年齢で節目がくるのだと長い歴史の統計が物語っている。自分にもそういうのがくるんだなと。猫だけど……。

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