独白 愉快な“病人”たち

今もお腹に人工メッシュが…猫ひろしさん「鼠径ヘルニア」を振り返る

猫ひろしさん(提供写真)

 若いときと同じ練習量だとケガをしやすくなるし、練習しすぎて免疫力が落ちて風邪をひくパターンも多くなり、無理をしないようになりました。トレーナーにも「休むのもトレーニングのうち」と言われています。

 それでも平均30キロは毎日走っています。距離的には田舎のタクシーぐらい(笑い)。カンボジアでは、ひとりで走っていると犬に追いかけられますけど、日本はそういうことがないから走りやすいです。

(聞き手=松永詠美子)

▽猫ひろし 1977年、千葉県生まれ。大学卒業後、お笑い芸人となりテレビなどで活躍。バラエティー番組のマラソン大会をきっかけに走り始め、2011年にはカンボジア国籍を取得し、16年リオ五輪の男子マラソンにカンボジア代表として出場し、完走を果たした。現在もランナーとして世界大会に出場している。本気で取り組んだリオ五輪までの6年間に密着したDVD「NEKO THE MOVIE」が発売中。

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