膀胱がんが転移しやすいのは肺、リンパ節、肝臓、骨などで、抗がん剤治療には4種類を組み合わせるM-VAC療法と2種類を用いるGC療法があります。現在は、GC療法が主流。Gはゲムシタビン、Cはシスプラチンを表しています。
どちらも点滴で投与。4週間を1コースとして繰り返し行います。まず1日目にゲムシタビン(約5時間)、2日目にシスプラチン(約9時間)を点滴し、8日目と15日目にゲムシタビンを点滴します(約1時間)。
白血球や血小板が減少する骨髄抑制、食欲不振や吐き気などの消化器症状などの副作用があるため、4日目までは副作用を抑える点滴も必要です(約6時間)。一般にコースのはじめの1週間は入院で行い、週に1回の点滴となる8日目以降は体調がよければ外来でも治療できます。
次のコースも、この繰り返しです。効果や副作用をチェックしながら、次のスタートを判断します。
Dr.中川 がんサバイバーの知恵