「少しむせるからといって、食べる物にとろみをつけてしまえば、のみ込み力はさらに衰えてしまいます。しかし、食事でたまにむせる程度であれば、のみ込む動作を理解して、効果的な訓練を行うことができます。まず、どうのみ込んでいるかを考えながら、水を飲んでみましょう。そうすれば、のみ込む時にどこに力を入れているか分かりますし、むせないのみ込み方を体で覚えることができます。また、それを繰り返すと、余裕をもってのみ込める『のど』をつくることができます」
のみ込み力を高めるためには、のみ込む時に体をどのように使っているかを理解しておく必要がある。
のみ込む動作の核になるのは、「のどぼとけがタイミング良く上に動くこと」だ。のみ込むと、のどぼとけが必ず上に動くのが分かるだろう。のどぼとけがある喉頭が上に動くことで、食道の入り口が開き、食べ物を食道に送り込んでいる。もし、のどぼとけが上に動かなければ、人は食べ物を食道に運ぶことはできないのだ。
病気を近づけない体のメンテナンス