甘いものに関心がない人には「めちゃくちゃ小さいレベルの目標」かもしれません。しかし、甘いもの好きには「かなりハードルが高い目標」ということは往々にしてあります。どういう内容だったら、ほんの少しの努力で実行できるか? 患者さんの意見を聞きながら決めていきます。最近では果物も指導範囲に入れることが多いです。
そして短期的な目標を難なくクリアできるようになれば、また新たな目標を設定します。長期的な目標も同様です。目標はできる限り具体的な内容にすること、徐々にレベルを上げていくことの2つが肝心です。
この方法がいいのは、目標をクリアできた時、患者さんが自信を持てる点です。1つの成功体験は、「これができたなら、あれもできるかも」という気持ちを芽生えさせ、次の成功体験につながります。
糖尿病患者さんでこの「長期的な目標と、短期的な目標を持つ」をまだ試していない人は、今日から始めてみてください。
進化する糖尿病治療法