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のど<下>のみ込み力を鍛える嚥下トレーニング 専門医が指南

写真はイメージ

 人は、「喉頭」をタイミングよく上に動かしてのみ込んでいる。「のどぼとけ」は喉頭の一部が出っ張った部分だ。のどぼとけを触りながら、水を飲み込んでみよう。飲み込む瞬間、のどぼとけが上に動くのが分かるはずだ。のどぼとけが上に動かなければ、水はのどの中に残ったままで食道には入らない。

 では、のどぼとけを上に動かす筋肉はどこにあるのか。親指で顎の先端を触り、少し奥に指の先をずらすと、骨のない軟らかい部分を触れる。そこを触りながらのみ込むと、皮膚の奥にある筋肉が硬くなるのが分かる。この筋肉が嚥下筋のひとつである「顎二腹筋=ごっくん筋」だ。人は、嚥下筋が喉頭を引っ張り上げることでのみ込んでいる。この筋肉を鍛えることができれば、嚥下機能を高めることができるというわけだ。

 嚥下動作を理解して、考えながらのみ込みを繰り返せば、力を入れてのみ込むコツが分かるようになるという。

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