その結果、2つのデータのいずれにおいても、自由時間が増えると主観的な幸福度が増加したものの、ある時点を超えると幸福度はそれ以上に増加せず、むしろ低下するという関連性が認められました。「時間の使用実態調査」のデータからは、自由時間が1日に2時間を超えると、主観的な幸福度は横ばいとなり、5時間を超えると低下するという結果が得られています。
自由時間があまりにも少ないことは、幸福を感じにくい大きな原因なのでしょう。しかし、自由時間の量が多いからといって強い幸福感が得られるわけでもなさそうです。
論文著者らは「自由時間を生産的な活動に使うことで、幸福度の低下を軽減できるのではないか」と考察しています。
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