認知症を予防する補聴器のすべて

着けたがらない親に補聴器をつけてもらうにはどうする?

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 その結果、お試し期間を過ぎても「補聴器をやめる」とは言いださず、約1カ月がたった後には、朝起きたら自ら補聴器を装着し、そのまま一日を過ごしてくれるようになりました。

 娘さんからは「孫の声が聞こえるとうれしそうにしています。目がぱっちり開いて、顔つきも変わったような気がして、家族としても、とてもうれしいです!」というお知らせが。私もうれしくなりました。

「いる」「いらない」のやりとりでは、こじれるだけです。まずは認定補聴器技能者のいる店で耳の状態を測定し、数値で具体的に示してもらう。それからお試しで1、2週間ほど装着することをおすすめします。

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田中智子

田中智子

シーメンスの補聴器部門でマーケティングの勤務を経て、2020年補聴器販売会社「うぐいすヘルスケア株式会社」設立。認定補聴器技能者資格保持。

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