新型コロナワクチン副反応を徹底検証【くも膜下出血】接種後死亡1例目として報告

新型コロナウイルスのワクチン接種を受ける女性(C)共同通信社

 くも膜下出血は、脳を保護する3層の膜(外側から硬膜、くも膜、軟膜)のうち、くも膜と軟膜の間の隙間「くも膜下腔」に出血が起こった状態。8割以上が、脳の動脈にできた瘤(脳動脈瘤)の破裂で生じる。脳動脈瘤の原因としては、高血圧、喫煙、多量飲酒、ストレス、遺伝的要因が挙げられるが、詳しく解明されていない部分もある。

「くも膜下出血は非常に死亡率が高く、最初の脳動脈瘤破裂で35%が亡くなり、2回目の破裂で15%が亡くなるといわれています。つまり、50%の死亡率の病気なのです。命が助かったとしても、職場への復帰率は40%以下と低い。ストレスに関しては今の時代、ゼロという人は少ないでしょう。くも膜下出血とワクチンとの関連性は別にして、だれもが発症するリスクを念頭に置いて、予防策と対策を知っておくべきです」(池井医師=以下同)

■高血圧・喫煙・飲酒・ストレスがリスクを高める

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