インフルエンザウイルスは変異を起こしやすいので、毎年流行に合わせた「株」をWHO(世界保健機関)が推奨しています。その中からA型2株、B型2株、計4株のウイルスに対する混合ワクチンが製造されています。ちなみに今シーズンのワクチンは、A型2株は昨シーズンから変更され、B型2株は昨シーズンと同様のものとなっています。
また、この時季にはインフルエンザ以外にも肺炎球菌ワクチンなど、他のワクチンを接種される方も多いかもしれません。ワクチンを接種する際の「接種間隔のルール」は昨年一部変更されており、インフルエンザワクチンは一部例外を除き、投与間隔なく他のワクチンと同時接種が可能となりました。
その例外ですが、新型コロナワクチンがそれに当たります。新型コロナワクチンは他のワクチン接種から前後14日間の間隔をあける必要があるのです。新型コロナワクチンはまだ導入されたばかりのワクチンなので、他のワクチンと同時接種した時の安全性と有効性に関するデータが不足しているためです。
つまり「危険」というわけではなく、あくまで「データが不十分だから」ということです。将来的に、安全性と有効性が確立されれば、他のワクチンとの同時接種も認められるでしょう。もしかしたら、新型コロナとインフルエンザの混合ワクチンも開発されるかもしれません。
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