独白 愉快な“病人”たち

森永卓郎さんは糖尿病を克服 12年前は「足が象の脚のようにパンパンに腫れて…」

森永卓郎さん(提供写真)

 そういう暮らしをしていると、食べていないと起きていられません。起きた瞬間から食べて、甘い炭酸飲料を飲む。1日に6~7食も食べるので、とてつもないカロリー摂取量です。おまけに運動するヒマもない。

 その矛盾が一気に噴き出したのが09年の暮れでした。

 右脚がかゆくなってボリボリかいていたら、しばらくしてその脚が象の脚のようにパンパンに腫れたのです。歩けなくなってしまったので夜中に病院に行ったら、「雑菌で化膿している」と言われ、抗生物質を打たれました。さらに医者から「普通ならこんなに化膿しない。免疫力が落ちているかもしれない」と指摘され、糖尿病の検査をするように指導を受けました。でも、当時の私はギチギチに仕事を入れていたので時間がなかなかとれません。

 奇跡的だったのが、近所にオープンしたてのクリニックがあったこと。今では予約でいっぱいですが、当時はガラガラで、院長が私のメチャクチャなスケジュールの隙間に合わせて診察してくれたのです。

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