独白 愉快な“病人”たち

森永卓郎さんは糖尿病を克服 12年前は「足が象の脚のようにパンパンに腫れて…」

森永卓郎さん(提供写真)

 ダイエットトレーニングを始めたのは、それから2カ月後でした。何しろ健康状態が悪かったので、まずは考え得る限りのありとあらゆる検査を受けることになりました。MRIはもちろん、体に負荷をかけたときの血中酸素の変化といった一流アスリートがするような検査までして徹底的に調べあげたのです。そして、私専用のプログラムを作り、医療チーム監視の下、トレーニングが始まりました。

 週2回のトレーニングと食事療法を2カ月半続けたことで体重は20キロ減り、ウエストは23センチ縮みました。同時にHbA1cも5.8%まで下がり、眼底出血もなくなりました。つまり、5年間治らなかった糖尿病が一気に治ったのです。私を診ていた医者たちがみんな驚いていました。完全に治っちゃう人は、あまりいないんですって。どうやら、膵臓が壊れていなかったのがよかったようです。

 いまも食事は糖質カットを続けています。急激に体重を落とすときは、ご飯、パン、麺、スイーツ、根菜類は100%カットでした。でも、全く摂取しないと脳の反応が悪くなるので現状維持の場合は普通の人の5分の1程度は取っています。

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