新型コロナワクチン副反応を徹底検証【血圧上昇】命に関わる脳・心臓疾患につながる危険あり

接種後の血圧上昇には注意が必要(代表撮影)

 なぜ、ワクチン接種で血圧が大幅に上昇するのか。東邦大学名誉教授で循環器専門医の東丸貴信氏は言う。

「はっきりしたメカニズムはわかっていませんが、mRNAワクチンが体内で作り出すスパイクタンパク質が関係しているのではないかと考えられています。作られたスパイクタンパク質は、細胞の表面にある『ACE2受容体』に強力に反応し、細胞膜でのACE2の発現が低下します。ACE2には、血圧を上昇させる作用を持つ生理活性ペプチド『アンジオテンシンⅡ』を分解する働きがあるので、ACE2の発現低下によってアンジオテンシンⅡが増え、血圧が上昇する可能性が指摘されているのです。ただ、それでも接種直後の急激な上昇は説明できません」

■海外でも同様の報告

 権威ある医学誌「Hypertension」(2021年7月号)でも、スイスでの血圧上昇の症例が報告されている。ファイザー社のワクチン1回目接種1万2349件、2回目接種947件(モデルナ2件)のうち、9人に接種後のⅢ度高血圧が認められた。

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