新型コロナワクチン副反応を徹底検証【血圧上昇】命に関わる脳・心臓疾患につながる危険あり

接種後の血圧上昇には注意が必要(代表撮影)

「そのうち8人はもともと高血圧症で降圧剤を服薬していました。ワクチン接種後の血圧は、上220~170/下115~88に上昇、2例に頭痛、3例に倦怠感、1例に胸痛が認められ、6例は救急センター受診となっています。スイスでの頻度を考慮すると、日本での血圧上昇は報告数よりかなり多いのではないかと推測されます。ワクチン接種後に頭痛や倦怠感を訴える例が多く報告されていますが、血圧上昇が関わっているかもしれません。また、接種後の死亡報告事例で、虚血性心疾患、心不全、大動脈疾患、脳卒中といった脳・心臓血管病が目立つのは、血圧上昇がトリガーになったケースがある可能性も考えられます」

 因果関係はわからないが、ワクチン接種後は血圧が大幅に上昇するリスクがあると認識し、接種後は血圧をきちんと把握することが身を守るためには大切だ。

「自覚はなくても血圧が高めの人はたくさんいます。降圧剤を服用している人はもちろん、そうでない人も、ワクチン接種後は朝晩2回、血圧を測ることを勧めます。ワクチンによってスパイクタンパク質が作られているのは1週間前後までといわれていますから、その期間はより注意したほうがいいでしょう。血圧が急上昇している場合は、すぐに医療機関を受診してください」

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